緑のお米で造ったお酒、知っとるで?

三芳菊酒造株式会社 代表取締役・杜氏

馬宮 亮一郎さん

の個性的な酒造りで、全国から注目されている三芳菊酒造。なかでも「翠」は三好市佐馬地地区で造られている古代米「緑」を使った、ほかでは見られない商品だ。代表の馬宮亮一郎さんに、「攻め続ける酒造」と「翠」について伺った。

馬宮 亮一郎さん

古代米で仕込んだら「緑色の日本酒」ができた

代米というのは、稲の原種の特性を受け継ぐ米のこと。古代米「緑」を使ってお酒を造ることができないだろうか、と相談されたんです。緑色を活かすために玄米で仕込んでみたら、アルコールもしっかり出ていいお酒になった。穀物っぽい自然の味わいがあるけれど、度数も高いので意外とすっきり。ポリフェノールが多く、少しワインに似た風味も。中華料理やビーフシチューなど、味の濃い料理に合いますよ。

馬宮 亮一郎さん

蔵を守りながらも変わり続けていく

好市は水が良く、冬は寒いので日本酒の仕込みに向いている場所。酒米の約6割はお隣の東みよし町産なので、うちの酒はまさに地元の米、地元の水で仕込んだもの。僕がこの酒造を継いだときは業績も厳しく、県外で広く売る必要があったから、振り切ったものを造ってきた。今後はもっと認知度も上げたいし、いずれは長女が杜氏を継ぎたいと言っているので、また味が変わっていくはず。それが夢ですね。

三好市のココに寄ってみんで三好市のココに寄ってみんで

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