栗枝豆腐こんにゃく店
栗枝 玉子さん
徳島県祖谷地方の豆腐は、縄で縛って持ち運べるほど大きく固く「石(いわ)豆腐」と呼ばれている。今なお祖谷で食べられているこの石豆腐。なぜこんなにも岩のように固いのだろうか?長年石豆腐を作り続ける栗枝さんに話を伺った。
石豆腐を見てびっくりした?私らはこの豆腐で育っとるから、普通の豆腐は物足りんくて食べる気せんよ(笑)。祖谷の道は険しいし、昔は冷蔵庫もなかった。だから固くて持ち運びやすく、水分が少ないから腐りにくい、こういう豆腐ができたんじゃないかなあ。ビニール袋がない時代は、縄で縛って持ち運んどったらしいし。これも「岩」みたいに固い、この豆腐だからできたんじゃろうね。今ではみんなお店で作ったのを買うけど、昔は家庭でも作っとったんよ。
固い豆腐にするためには、しっかりと圧力をかけて水分を抜いていかんといけん。でも様子を見て中身を返していかないと、形も歯ざわりも悪い豆腐ができてしまう。このタイミングを計るのは長年の勘じゃね。できたての豆腐はまだ柔らかくて、私はそれを花かつおとおろしにんにく、ポン酢で食べるのが大好き!お正月に食べる「うちちがえ雑煮」には、餅は入れずに、里芋やじゃがいもに、石豆腐を短冊に切り十字に重ねたものが上にのる。私らの生活には、この石豆腐が欠かせんのよ。
栗枝 玉子さんのおすすめ
できたての石豆腐を
ぜひ現地で味わって
栗枝豆腐こんにゃく店では手作りの石豆腐やこんにゃくを購入することができる。できたてのおいしさをぜひ現地で味わって。売り切れ次第、早じまいになるので要注意。お店の営業は8時〜16時半。
三好市を応援できるふるさと納税の返礼品として生そばとさしみこんにゃくのセットもご用意。こちらもぜひ利用してみては?