四国の秘境
山城・大歩危妖怪村 村長
山城・大歩危妖怪村 村長
宮本 敬さん
徳島県三好市山城町には多くの妖怪伝承が残っており、有名な「児啼爺(こなきじじい)」発祥の地を含めて60種類186ヵ所にものぼる。伝承を現代に残していく活動をしている「大歩危妖怪村」村長・宮本敬さんが語る、今に生きる「妖怪」とは?
ここは昔から「赤子淵」と言われとる場所。旅人が夕暮れの中道を通りかかると、淵の方から赤ん坊の泣き声が聞こえる。でも見に行っても誰もおらんそうな。姿形は老人で、赤ん坊の泣き声を出して旅人を誘う「児啼爺(こなきじじい)」もここ、山城町が実は発祥の地。こういう話が町にはまだたくさん残っていて、でも誰かが伝えていかんと消えてしまう。それで、調べて残していくことにしたんよ。
私らも、小さい頃から妖怪の話を聞かされて育ってきた。遅くまで遊んどると「児啼爺が連れに来るぞ」とかね。どの妖怪の話にも「危険な場所には近寄るな」「遅くまで出歩くな」という教訓が詰まっとる。険しい自然に囲まれたこの場所で暮らすためには、妖怪は生活必需品だったんよ。今でも町で聞き取りをすると、妖怪の話が新たに見つかることがある。私らは今でも、妖怪とともに暮らしているよ。
四国の秘境 山城・大歩危妖怪村
TEL:0883-84-1489
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